週1回のペースでトレーニングにお越しになっているクライアント様。
今では腰痛の「よ」の字も出ないくらいに身体の調子が良くなりましたが、ジムに通いはじめた当初は腰の痛みで悩んでおられました。
結局は身体のためを思っての癖が腰痛を招いていたという腰痛のお話です。
身体を反らすと腰が痛いんです
ジムに通われる前から健康維持のためにヨガに通われていたので、身体の柔軟性は高くしなやかな動きをされていたのですが、どうも腰だけは調子が悪かったようです。
そのクライアント様に腰痛のことをお伺いしたときの返事が「身体を反らすと腰が痛む」というもので、普段から腰が張っていたり・だるく感じることが多く、そのせいでヨガのポーズでもしんどいものがあるとのことでした。
何より一番辛いのは娘さんの抱っこ。
長い時間抱っこをしているとどうしても腰が痛くなるようで、これがなくなるだけでかなり幸せと仰るほどでした。
姿勢を正そうとする癖が腰痛の引き金に
早速、先ほどの情報をもとに身体の状態を確認していくと、一見身体を柔らかく扱えているように見えたのですが、よく動きを確認していると腰痛の原因になっていそうな動きが見えました。
それはデスクワークによる姿勢の崩れを正そうとする動きであり、胸を張る意識を持っているものの、その動きは腰が大きく反ったものとなっていました。
案の定、その姿勢をとると腰が痛いとのことでした。
自然な動きの獲得
何故、腰に負担をかける癖がついてしまったのか。
身体の動きを見ていると股関節の硬さが目立ち、それが腰痛を招いた癖の原因として考えられましたので、今回のプログラムではスクワットを中心に無理のない自然な身体の動かし方をお伝えしました。
週1回のトレーニングを重ねていくうちに動きが改善し、3ヶ月ほどで自然と股関節が使えるようになりました。
その結果、腰痛も気にならなくなったそうで、現在は健康維持のためにトレーニングを継続されています。
まとめ
今回の腰痛は身体に良かれと思って行っていた癖が腰痛を招いてしまったというものでしたが、最近このようなケースが増えています。
恐らく、スマホやパソコンを使う生活が当たり前になり姿勢不良を気にする方が増えたからではないでしょうか。
姿勢を気にすることは素晴らしいですが、その意識が身体に負担をかける場合もあります。
痛み・不調が長続きしている場合は、身体に無理のある姿勢や動きが癖になっている可能性が考えられますので、ご自身の身体を見直してみてはどうでしょうか。